「ワインやチーズも」がんリスク上昇の恐れ。最新研究で判明した、私たちが避けるべき“6つの意外な保存料”

Daniel de la Hoz//Getty Images

 

ソース/ Women’s Health

By Korin Miller

加工肉だけではない!

特定の食品や成分とがんのリスクに関する新たな研究結果が発表された。これまでも加工肉の摂取とがんリスクの関連については報じてきたが、最新の研究では特定の「防腐剤(保存料)」に焦点が当てられている。しかも、それらは加工肉だけでなく、私たちが日常的に口にする多くの食品に含まれていることがわかった。

イギリスの医学誌『BMJ』に掲載されたこの研究は、加工食品とがんの関連性についてさらなる疑問を投げかけている。

最新研究で分かった「危険な防腐剤成分」

今回の研究では、2009年から2023年までの10万5,000人以上の食事と健康データを分析。特に17種類の防腐剤が健康に与える影響を調査した。その結果、すべての防腐剤にリスクがあるわけではないものの、以下の成分については特定のがんとの明確な関連が見られたという。

  • ソルビン酸カリウム:乳がん、および全体的ながんリスク

  • ピロ亜硫酸カリウム:全体的ながんリスク、乳がん

  • 亜硝酸ナトリウム:前立腺がん

  • 硝酸カリウム:全体的ながんリスク、乳がん

  • 酢酸:全体的ながんリスク

  • エリソルビン酸ナトリウム:全体的ながんリスク、乳がん

一方で、調査対象となった防腐剤の大部分(17種類中11種類)は、がんリスクの上昇とは関連がなかった。では、この結果をどう受け止めるべきなのだろうか。

防腐剤が含まれる「身近な食品」リスト

驚くべきは、これらの成分が含まれている食品の範囲だ。加工肉はもちろんだが、以下のような一見「健康的」あるいは「一般的」な食品にも使用されているケースがある。

  • ワイン

  • ビール

  • ドライフルーツ

  • 精製された穀物、シリアル

  • チーズ

  • ケチャップ、サラダドレッシングなどの調味料

なぜ特定の防腐剤がリスクに?

研究では「なぜ」関連があるのかという直接的な原因までは特定されていないが、ビルチック氏は「複数の要因が組み合わさっている可能性が高い」と指摘する。「防腐剤が体にどのような影響を与えるかは完全には解明されていないが、硝酸塩や亜硝酸塩が免疫環境や腸内細菌叢(マイクロバイオーム)を変化させ、細胞の遺伝子変異を引き起こすことを示す研究もある」とビルチック氏は述べている。

管理栄養士のチャンピオン氏も「防腐剤が直接がんを引き起こすと断定はできないが、一部の成分が体内で炎症を促進する可能性がある」と補足する。炎症はがんを含む多くの深刻な疾患と関連しているからだ。また、リスクが見られなかった防腐剤との違いについて、チャンピオン氏は「化学構造や、体内で代謝・排出されやすいかどうかの違いではないか」と推測する。

リサ・モスコヴィッツ氏は、「相関関係があるからといって、必ずしもそれが原因(因果関係)とは限らない」と注意を促す。防腐剤が多く含まれる食品は、往々にして添加糖や飽和脂肪酸も多く、それら自体ががんリスクを高める要因になり得るからだ。「防腐剤たっぷりの食事を好む人は、新鮮な野菜や果物といった、がんを抑制する抗酸化物質を十分に摂取できていない可能性もある」とモスコヴィッツ氏は分析する。

結論: 防腐剤が添加される食品は避けるべき

防腐剤を完全に避けるのは難しいが、意識的に摂取量を減らすことは可能だ。「防腐剤が添加される食品の多くは、栄養密度が低い」とジェシカ・コーディング氏は言う。

ビルチック氏は、スーパーでの買い物の際、まずは生鮮食品、乳製品、精肉コーナーから回り、加工食品エリアを後回しにすることを勧めている。これらは長期保存のための加工がされていない新鮮な食品だからだ。

「これは、栄養価の高い、加工の少ない食品を食べるべきもう一つの理由に過ぎない」とコーディング氏は述べる。ただし、たまにデリのサンドイッチを食べたり、ワインを楽しんだりすることを完全に禁止する必要はない。健康的なライフスタイルとバランスのよい食生活がベースにあれば、過度に神経質になる必要はないのだ。

がんのリスクは食事だけでなく、遺伝、運動、喫煙、ストレスなど、多くの要因が絡み合っている。今回の研究結果を、自分の食生活を見直す一つの「賢いガイド」として活用するのがよいだろう。