豆腐が常温で120日間保存可能!備蓄用やアウトドアでも活用できる「ずっとおいしい豆腐」
ソース: @DIM / 画像: @DIM / 著者: 阿部純子
常温長期保存できる秘密は紙パックに入った斬新な形態にあった
常温で120日間保存可能な「ずっとおいしい豆腐」が5月1日より新発売された。国内の量販店で豆腐が常温流通するのは初となる。通常は要冷蔵品の豆腐が常温で長期保存できる秘密は、斬新な形態である「紙パックとうふ」にあった。
製造・販売を行っている「さとの雪」は、四国化工機のグループ会社。四国化工機グループの持つ機械事業・包装資材事業・食品事業の三事業でそれぞれ長年培った技術が「ずっとおいしい豆腐」には活かされている。
「大豆」「にがり」「水」にこだわり、新商品も従来からある豆腐よりもおいしい味であること、いつでもそのおいしい味を楽しめることに重点を置き開発を進めた。
しかし開発途上で、「紙パックから中身の豆腐が出てこない」、「加熱凝固の工程で紙パックが水を含んでしまいヨレヨレになる」、「豆乳とにがりの混合が均一にできずに製品ごとのバラツキが発生する」などさまざまな課題が続出。
グループ企業の特性を生かし各事業、各部門が培ってきたノウハウを掛け合わせて、無菌空間で容器を成形して豆乳とにがりを密封する「無菌充てん技術」、豆腐の風味を損なう原因の「酸素」と「光」をブロックする特殊な紙包材の開発、常温流通させる上で障壁となっていた、大豆由来の菌の殺菌条件を導き出した「豆乳無菌化技術」の3つの技術により商品化を実現した。
常温で120日間保存可能なため、災害に備えて普段から多めに購入し、消費した分を買い足していくローリングストック(備蓄品)として活用できる。非常時にも普段から食べ慣れているものがあることで安心して食事を摂ることができ、良質なタンパク質を含む豆腐は非常時に不足しがちなタンパク質を補うこともできる。
コロナ禍により買い物の頻度を減らすまとめ買いが増加傾向にあるが、賞味期間が短いことにより都度購入が必要だった豆腐がまとめて購入することが可能に。パントリーや食品ストッカーなどで保存できるため、冷蔵庫の場所を取ることもなく、賞味期限を切らしてしまう機会も減るためフードロス削減にも期待できる。
常温で持ち運びできるため、キャンプや登山などのアウトドアシーンや、お中元やお歳暮、手土産など、幅広いシーンで活用の機会が広がる。
「ずっとおいしい豆腐」の賞味期間は製造日を含む120日間、内容量300g、価格は171円。全国の食品スーパー、さとの雪オンラインストアで販売。
【AJの読み】豆腐が常温長期保存できる画期的な商品
冷や奴、湯豆腐、味噌汁、麻婆豆腐と、我が家は豆腐好きで毎日の食卓には欠かせない。買い物に行くたびに必ず買うが、賞味期限が短いためまとめ買いしづらく、多めに買うと冷蔵庫内で場所を取る。そのため常温で長期保存できる「ずっとおいしい豆腐」の発売は我が家にとってビックニュースだった。
早速入手してみると、紙パック飲料そっくりの見た目で、子どもが間違ってストローを挿しそうな(笑)。しかし、どうやって開封すべきなのかと焦ったが、パッケージにきちんと取り出し方のレクチャーが記載されていた。
紙パック上部の左右を起こしてはさみでカット、さらに残った中央部分もカットすると取り出し口ができる。開口部が広いのでするりと取り出せて、パックの内側にも豆腐がこびりついたり、残ったりしないので、爽快感というか満足感も。
味も大豆の風味をしっかりと感じる絹ごし風のまろやかな豆腐で、おいしさは言うことなし。1個(300g)で2人分目安(下記画像は半分に切った状態)。冬場の湯豆腐にする場合は常温で、夏場に冷や奴で食べたい場合は冷蔵庫で冷やしておいても。紙パックでかさばらず、立てて置いたり、重ねることもできるので冷蔵庫保管でもすっきりと収まる。