コーヒーで不安がやわらぐ?最新研究で分かった「腸内環境」との関係と、1日のベストな飲み方
ソース/Women’s Health
By Miranda Levy
コーヒーが気分や腸内環境にどう関わるのか。近年の研究をもとに、カフェイン入りとデカフェの違い、摂取量の考え方を見ていく。
フェイン入りコーヒーを飲むと、不安がやわらぐことがあるのだろうか。新たな研究では、コーヒー摂取と不安の自己評価の変化との関連が報告された。ただし、コーヒーが不安を治すことや、誰にとっても1日2〜3杯が最適だと示したものではない。
研究は『Nature Communications』に掲載され、アイルランドのUniversity College Corkの研究者らが実施。筆頭著者のJohn Cryan教授は、消化器とメンタルヘルスの関係への理解が深まっていると話す。「コーヒーは腸内細菌が集団としてどのように働くか、また代謝物、つまり細菌が作り出す分子に影響する可能性があります」
コーヒーと腸内環境の関係
この研究で示されたのは、コーヒーを飲む人で不安の自己評価が低下したという関連であり、コーヒーが不安を引き起こす原因を取り除いたと証明したわけではない。カフェイン入りとデカフェのどちらも、腸内細菌の構成や気分、ストレスに関わる変化と関連していた。
一方、デカフェを飲んだグループでは学習や記憶に関する指標が改善し、カフェイン入りコーヒーを飲んだグループでは不安の自己評価や注意力に変化が見られたという。
今年初めに『Journal of Affective Disorders』に掲載された論文に続く報告でもある。Re:Cognition Healthの精神科医Tom McLaren医師は、「適度なカフェイン摂取は、気分や意欲に関わる脳内物質、とくにドーパミンに影響します」と説明する。
「疲労感をやわらげ、認知機能を支えることで、間接的に気分を後押しする可能性があります」。同じ作用は、カフェインを含まないデカフェには期待できないという。
自分に合った量を見つける
記事では、1日2〜3杯は、覚醒度や集中力、活力を高めながら、多量摂取による身体のストレス反応を招きにくい量として紹介されている。
「臨床の現場では、適度な刺激は気分や日常機能を支える一方、カフェインを多く摂ると不安やいら立ち、睡眠の乱れが増える傾向が見られます」とMcLaren医師。
1日4〜5杯以上飲む人、とくに不安を感じやすかったり、眠りにくかったりする人は、少しずつ量を減らし、症状に変化があるか観察してもよいと同医師は助言する。カフェイン量に気を配り、自分の体調や睡眠への影響を確かめたい。
研究結果を受け取るときのポイント
元研究の参加者は、アイルランド在住の健康な成人62人(30〜50歳)。日常的にコーヒーを飲む31人は、まず2週間コーヒーを控え、その後3週間、カフェイン入りまたはデカフェのインスタントコーヒーを1日4袋(1袋1.8g)飲んだ。したがって、1日2〜3杯を長期的に続けた場合の不安への影響を直接検証した研究ではない。また、この研究はInstitute for Scientific Information on Coffeeの資金提供を受けている。